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2015年4月30日
痛くない、歯を削らない、麻酔しない、虫歯治療
虫歯が歯髄(神経)まで達してしまった場合は麻酔をして歯を大きく削り、歯髄を全摘出する根管治療が必要なことがあります。歯髄を取り除いてしまいますと歯が弱くなってしまい、破折しやすくなり、歯の寿命が短くなってしまうというデメリットがあります。また、虫歯菌の取り残しがあると、内部で細菌が繁殖して再治療が必要になる場合もあります。
そこで当院では、最新の虫歯治療法であるドックベストセメントを使った、痛くない、ほとんど歯を削らない、麻酔もしない虫歯治療を取り入れています。この治療法は深く進行した虫歯でも、虫歯菌を殺菌することで、歯髄を残したまま修復をすることができます。歯を削る量も少ないので麻酔は使わずに、痛くなく治療をすることができるのが特徴です。神経を残したまま治療ができますので、歯の寿命を延ばすことができます。仕上がりも、削ったあとは白い詰め物で修復するので自然です。
主成分は天然ミネラル成分のためお子さまにも安心
ドックベストセメント(Doc's Best Cement)は、優れた殺菌力の銅イオンを放出するセメントを使い、歯をほとんど削らずに虫歯を修復する治療法です。米国で開発され、2006年に日本で導入が始まり、全国に画期的な治療として広まってきています。
ドックベストセメントは天然ミネラル成分を主成分としているので、副作用がほとんどありません。小さなお子さんから、妊娠中の方、ご年配の方でも安心して治療を受けていただけます。
強い殺菌力で無菌化し自然治癒力によって歯を再生
ドックベストセメントは虫歯になった部分を少し削り、抗菌剤を入れて充填します。優れた殺菌力があり、銅イオンの力で歯の内部に残っている虫歯菌を完全に死滅させることができます。削る量はごくわずかなので麻酔は使いませんし、神経にダメージを与えてしまうこともありません。抜髄をすることがないので、治療後の再発もほとんどありません。通常の治療よりも歯の寿命をのばすことができます。
虫歯は菌による感染であることから、ドッグベストセメントで虫歯を無菌化し、自然治癒力によって歯を再生させようという考え方のもとに開発されました。感染症に感染したときに、抗生剤で菌を殺して回復していくのと同じです。
※保険外診療となるため、詰め物も含めて自費となります。
※適応できない症例もありますので、事前にご相談ください。
一般的な虫歯治療とドックベストセメントの違い
一般的な虫歯治療 | ドックベストセメント | |
---|---|---|
治療中の痛み | 痛みがあるので麻酔が必要なケースがある | 痛みはなく、麻酔は使わずに済む |
治療回数 | 5回以上 | 2回程度 |
治療後の歯の状態 | 被せ物(銀歯・白い歯) | 白い詰め物 |
治療後の再発 | 治療した歯の内部で再発する恐れがある | 再発の可能性が低く、通常治療よりも歯の寿命が長くなる |
保険 | 保険と自費の選択が可能 | 自費 |
ドックベストセメントのメリット
・歯を多く削らなくて済むので神経にダメージを与えることがなく、歯の寿命をのばすことができる
・歯の内部が無菌状態となるので、再治療を防ぐことができる
・痛みがないので、身体への負担が少なくてすむ
・短時間・短期間で治療が完了する
・ほとんどの虫歯に適応可能。特に初期の虫歯に有効である
・歯周病の改善にも役立つ
ドックベストセメントのデメリット
・既に神経が損傷してしまっている歯には適応できない
・自費診療(保険適応外)なので、上に被せる物にも保険が適応不可
ドックベストセメント治療の流れ
【Step1】虫歯を取り除く
むし歯の部分を削るのは最小限にとどめます。神経にダメージを与えるほどには削りません。
【Step2】殺菌とドックベストセメントの充填
殺菌水で洗浄し、残っている虫歯の上へ薬を塗ります。その上からドックベストセメントを詰めます。細菌が侵入しないようにしっかり蓋をします。
【Step3】 歯の修復
穴があいた部分に被せ物をして歯の形を整えます。
【Step4】歯の再石灰化
ドックベストセメントには優れた殺菌効果がありますので、治療した歯の中に残っている虫歯菌を約1年で殺菌してしまいます。これによって歯の再石灰化を促して、柔らかくなった虫歯を硬めていきます。
【Step5】最終治療
コンポジットレジンなどで最終的な被せ物をします。これで治療が完全に終了です。
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